留学プランにお悩みの方や短期留学の成果が知りたい方やこれからスペイン語を勉強したい方、現在勉強に行き詰まっていると感じる方はぜひチェックしてください。
留学を含めてスペイン語歴28年の大先輩前田さんに、留学の体験談だけでなく、スペイン語の将来性や国内外での有用性、勉強の仕方を教えていただきました。
アルゼンチンにスペイン語留学してみたいけど時間もお金も厳しいという方には1週間~3ヶ月程度の短期留学がおすすめです!
短期留学は限られた時間での留学ですが、現地での過ごし方・体験次第で多くの学びと刺激を得られて、スペイン語を今後も学習するモチベーションに繋がります。
この記事では
プロフィール
項目 | 概要 |
名前 | 前田さん |
スペイン語検定等 | DELE C2 |
実際のスペイン語のレベル | 通訳翻訳、スペイン語指導を本業にできるレベル |
スペイン語の職歴 | スペイン語の翻訳通訳(法務省サイト一部のスペイン語訳、医療系法務系など)、スペイン語教育(オンライン参考書執筆やスペイン語クラス運営) |
スペイン語の勉強歴 | 28年 |
スペイン語の勉強
スペイン語勉強を始めた経緯
スペイン語勉強を始めた経緯は大学でスペイン語を消去法で専攻したためです。
大学進学時、「3教科で勝負できる」「自宅から通える」「国公立」という条件に合うのが某外国語大学でした。
学科が英語・中国語・スペイン語・ロシア語・国際関係と5つしかなく、消去法でスペイン語を選択した…というあまりぱっとしない始まりでしたが、思いのほか水が合っていたようで今に至ります。
スペイン語を勉強するためにしたこと/していること
スペイン語を勉強するために役に立ったメソッドは 「ダイアログの暗唱」と「すでにある程度知っている外国語との紐付け」です。
これはある鬼教授から学んだ手法で、英語で書かれたテキストを用い、テキストの見開きにずらりと並んだダイアログを全暗記、といったものでした。
さすがにきつかったのですが、これは中学高校の英語教育で幾らか形成されていた「外国語脳」を刺激する妙案であり、和訳を飛び越えて「どんなシチュエーションでどんな表現を使うのか」という実戦的な捉え方ができるようになりました。
また、嫌というほど繰り返し暗唱したダイアログは、30年近く経った今でも明瞭です。
記憶しているというよりは条件反射のようなものだと思いますが、これがスピード感を求められる会話時には素晴らしい威力を発揮するのです。
これらの体験から、現在のスペイン語指導にも英語対訳とダイアログの暗唱を取り入れています。
スペイン語を学ぶのにおすすめの映画・ドラマ・音楽
個人的には音楽がおすすめです。スペイン語の映画やドラマはかなりニッチですが、洋楽にはスペイン語歌詞のものがあふれていますので。
一世を風靡したリッキー・マーティンもプエルトリコの出身で、彼の母語はスペイン語であり、英語と並行してスペイン語歌詞のものをたくさんリリースしています。
語学を学ぶという観点からは、ラップやロックといったリズム重視のものよりも、 リリックがメロディアスなものをおすすめします。
グロリア・エステファン、ルイス・ミゲル、リカルド・モンタニェールなどはいかがでしょうか。
歌詞がスペイン語として美しく明確な意味を持っていますし(歌詞にありがちな言葉遊び的要素が薄いという意味です)、ラテンのパッションと言ったものも感じられて、スペイン語を話す人々の精神的なものを垣間見ることもできますよ。
今からスペイン語を勉強するメリットや将来性
英語を自由に操るようになると、次のターゲットとしてスペイン語に目を向ける人が多いようです。
特にアメリカを視野に入れた時、スペイン語の普遍性・可能性に気づくからです。
実際、スペイン語オンリーでアメリカ暮らしをすることも可能です。
英語とスペイン語を習得すれば世界の3分の2を制覇できるとまで言われており、国際的なビジネスに役立つことは間違いありません。
多くの方にとって既知の英語と共通する部分が多いスペイン語は、他言語と比べてとっつきやすいのもよいところですね。
英語ではなくスペイン語を勉強するメリット
中南米に工場を置く大企業が多いことからわかるように、スペイン語圏には経費がとんでもなく安く上がる土地が多く、まだまだブルーオーシャンが広がっていると言えるでしょう。
何せ200万円もあれば立派な家が建つような土地柄です、日本で少し貯金をして現地で起業といったことも夢ではないのです。
サラリーマン派なら、日本や英語圏ではハードルが高い大企業の中南米現地法人をターゲットに就職活動をする、という手もありますよ。
もし、今からスペイン語を0から勉強するなら
正直に申し上げて 独学には限界があると思います。
話せるようになるには、聞く量・口から出す量が問われますので、生きた人間を相手にするのが一番なのです。
オンラインなどで、スペイン語でスペイン語を教授してくれる指導者を見つけてたくさんのレッスンをこなすのがよいと思います。
可能ならばリアルな留学がベストです。
スペイン語を学んだことで起きた人生の変化
スペイン語スイッチが入ると性格まで変わるようです。
これは気のせいではなく、学術的に証明されている外国語の効果らしく、思いもしなかったような自分に出会うことができました。
よりアクティブで、よりポジティブで、よりフレンドリーで、不思議な自信に満ちた自分です。
「楽器をひとつと外国語をひとつ習得すれば、人生が何倍も素晴らしくなる」といった意味の名言はまさに真実だと実感しています。
外国語として英語を選ぶのもよいですが、どうせならちょっと変わったところでスペイン語に目を向けてみれば、より希少性が高いためビジネスチャンスが増えますし、スペイン語圏の人々文化が持つおおらかさに触れて生きるのが楽になるかもしれません。
国内におけるスペイン語
国内で働く具体例
項目 | 概要 |
国内でスペイン語を使ったビジネスや仕事の具体例 | トヨタなど日本の自動車関連企業は、中南米に大規模工場を持っていることが多く、したがってスペイン語能力は大きな武器になると思います。駐在要員を目指すのも夢ではないでしょう。 |
国内でスペイン語仕事を探すための媒体やサイト | フリーランスでしたらクラウドワークスさんです。 案件が途切れにくいのでおすすめです。 |
国内でスペイン語を使ったフリーランスの具体例 | 通訳、翻訳、外国語教育関連のライティング、オンラインスペイン語レッスンなどが挙げられます。 |
日本国内でスペイン語を話せることで得られるメリット
まだまだニッチな言語であり、ニーズに対して供給が少ない分野です。
クラウドソーシングのサイトを見ても、英語関連の求人は応募数が三桁などとんでもない数に上りますが、スペイン語関連であれば多くて数十名程度だったりして、採用される可能性がずっと高いのです。
また、希少性から単価が高く設定される傾向にあり、それもメリットでしょう。
国内でスペイン語を話せることは就職やビジネスに有利
スペイン語を習得したことで、英語であればずっとハードルが高いはずの仕事(参考書の執筆など)に携わることができています。
ニッチな言語を学んだ者の役得ですね。
海外における日本語・スペイン語
海外で日本語・スペイン語を話せるメリット
英語を話せる日本人は結構いるのですが、 日本語とスペイン語が両方話せる人材は、世界的に見ても少数だと思います。
特に中南米の国々では、日本や日本語関連の案件が多く見られるので、ビジネスチャンスを捉えやすいでしょう。
海外で日本語・スペイン語を話せることで働ける業種や職業の具体例
在中南米日本大使館関連の求人が実際にありました。
また、中南米に工場を置く大企業の現地採用を目指す道もあり、その場合、日本で同じ企業を目指すよりは採用の確率があがりますし、通訳や翻訳といったホワイトカラーとしての就職ができるでしょう。
現地の通貨からすれば考えられないレベルの高給とりになることも可能です。
スペイン語を話せることは海外進出・就職に有利
英語同様に大きな母数を持った言語ですから、どこに行っても役に立つはずです。
日本語とスペイン語が話せる人はまだまだ少ないので、スペイン語が話せると海外でも需要があります。
特に日系企業がある中南米などはメーカーなどで駐在員として海外進出も望めます。
海外移住する場合も、ヨーロッパならスペイン、中南米ならブラジル、ハイチ以外から好きな国を選べるのもスペイン語ならではです。
海外で仕事を探すためにおすすめの媒体やサイト
やはりネットでこまめに検索するのが吉でしょう。
先日indeedさんのサイトを拝見しておりましたら、メキシコ現地スタッフ募集の求人が目に留まりました。
海外就職に特化した媒体・サイトではない、一般的求人サイトにもこういった案件がちょくちょく出てくるので、要チェックですね。
海外でスペイン語を使ったフリーランスの具体例
企業に所属しない通訳翻訳で食べていくことも可能でしょう。
日本企業と現地企業、日本企業と現地労働者との橋渡しをするフリーランスです。
また、現地の特産物などを日本企業に売り込んで代理店のような働き方をする方法もあります。
知り合いのひとりは、ハイチのコーヒー豆を日本の某コーヒー会社に融通するというかなり大きな案件を個人で取り扱っています。
現地でコネを作るのは意外と難しくなく、若い女性単身でもチャンスをものにすることができる、そういう土地柄なのですね。
スペイン語留学
スペイン語は日本人にとって学習しやすい言語
まず1つめとして、ほとんどの日本人は英語を第一言語として習得済みですが、英語とスペイン語はルーツが似ているため、似通った表現や似た綴りの単語が多く見られ、脳内での紐付けがしやすいという点が挙げられます。
2つめとして、日本語と同じく母音が強い言語であるため、日本人の耳になじみのある音を持ち、従って聞き取りやすい、という点が挙げられます。
最後に、基本的にはローマ字読みで通じるという、他の外国語では考えられないような発音上のメリットがあります。
これらの要素から、他の外国語よりはずっと入りやすい言語だと言えます。
スペイン語を勉強するために留学はしたほうがいい
語学習得のポイントは耳と口をどれだけ働かせるかなので、生きた人間を相手にするのが一番です。
現地に住めば、生きていくために耳と口を駆使せざるを得ず、いやでも短期間で上達します。
スペイン語を勉強するための留学のメリットとデメリット
メリットは、短期間での語学習得が期待できること、そしてスペイン語圏の空気を感じられることです。
スペイン語圏の人々と触れ合えばきっと愛を感じ、ひいてはスペイン語にも愛も感じます。
「好き」が一番の秘訣ですからね。
デメリットは、やはり 経費の点でしょうか。
スペインにしろ中南米にしろとにかく遠いので、交通費だけでも費用が嵩みます。
しっかりと予算を組み立てて、計画をしっかりと立てましょう。
スペインはユーロ圏に入ってから物価が上がってしまって、生活費が高騰しているようです。
中南米の生活費は基本的に激安ですが、治安上衛生上の危険が否定できません。
よく比較考量していただきたいと思います。
スペイン語留学を成功させる心構え
留学が成功するか否かは、ポジティブな人間関係を構築できるかどうかで大きく左右されます。
それで、挨拶の言葉(特に感謝の表現)と、「好き」「うれしい」「楽しい」と言った、前向きな人間関係を促進する言い回しだけは学んでいきましょう。
物理的な要求などは最悪指差しや身振りでも伝えられますが、気持ちは言葉にしないと伝わりませんから。
学生がスペイン語留学をするメリット
新しいことを学ぶのに、 若さに勝る武器はありません。
また、就職前の学生さんなら、休職の心配をする必要がなく、誰にも迷惑をかけずに済みます。
身軽さもまた武器なのですね。
社会人がスペイン語留学をするメリット
心身共に大人なので、留学に伴うリスクマネジメントがしやすいと思います。
また、明確な目的意識があっての留学でしょうから、費用対効果が出やすいでしょう。
今からスペイン語を勉強する方へアドバイス
スペイン語は神と話すための言語だと言われるほど美しい響きを持っており、それと同時に、のびのびとして朗らかで人間が大好きといった、魅力的なラテン人格を形作ってもいます。
動詞の活用ではいくらか泣かされるかもしれませんが、慣れてしまいさえすればきっとその魅力に取り憑かれるはずです。
スペイン語圏の文化とスペイン語を末永く楽しんでください。
スペイン語留学を検討している方へアドバイス
有名大学が主催する短期コースから始めてみてください。
並行して、個別レッスンを受けられる語学教室で会話のトレーニングを積んでください。
滞在にはホームステイを選択し、四六時中スペイン語に囲まれる生活を送ってください。
まとめ
最初は消去法でスペイン語を専攻したことで勉強を始められた前田さんですが、留学とホームステイでスペイン語を生きるためにとにかく聞いて話して無理やりでも上達させたと教えてくれました。
「留学は不安...」という方も、実際の体験者のアドバイスや生活を聞くと不安が解消されるかもしれません。
vacaloca留学プログラムは、留学の不安を解消するさまざまなサポートやアルゼンチン現地でのサポートを行っているので、安心して留学することができます。